どうも。投資家スケーターです。
今回は、「エントリー」と「ポジション」ってどういう意味なの?という基本的な用語の意味の説明から、
この2つの密接な関係をかなり実戦に踏み込んだ内容を、ある例え話にしてお話ししていきたいと思います。
すでに「この2つの言葉の意味を知ってるよ~」という方も、
話の中で、相場を張っていくためにかなり重要なことを話しているので、
必ず最後まで読んで頂ければと思います。
content
エントリーとポジションという言葉の意味
トレードにおいて「エントリー」とは、簡潔に言うと「注文を出す」という意味になります。
注文を出すことによって、自分が相場の中に入ってゆくイメージです。
また、このことを「建て玉を立てる」ともいいますが、一般的によく使われるのは「エントリーする」という言い方です。
買い注文を出すなら、「買いでエントリー」
と言い、
売り注文を出すなら、「売りでエントリー」
と言います。
また、これは単純に「ロングする」「ショートする」とも言われたりもします。
要は、相場の中に入ることを「エントリー」と呼ぶのですね。
お次は「ポジション」という言葉。
さて、これはどういう意味なのでしょう?
これは、先ほど言った「建て玉を立てる」の「建て玉」の部分にあたります。
買いでエントリーしたなら、「買いポジションを持っている」と言うし、
売りでエントリーしたなら、「売りポジションを持っている」と言います。
要は、「ポジション」とは「相場の中に入っている状態」のことを指すのです。
そして、「ポジション」は英語で書くと、「Position」となり、
これには「位置づける」という意味があります。
つまり、「エントリ―してポジションを取る」ということは、
相場において「自分の立ち位置を意思表明する」という意味なのです。
海に浮かぶ1隻の小さな船
私たちトレーダーが、相場で利益を上げていくためには、その値動きに順行する必要があります。
言い換えれば、
為替相場という大きな海に吹き荒れる風に、決して逆らわず、上手に乗っていかなければいけない、ということです。
例えるなら、私たち個人トレーダーは、その大きな海に浮かぶ小さな一隻の船です。
その海に吹く風を、その小さな船の帆に受けなければ、進む術はありません。
その海は、強い風が吹き荒れる時もあれば、まったく風が吹かない時もあります。
優しく、穏やかな風が吹くような時は、なかなか訪れません。
そして、そもそも風なんてものは、誰の目にも見えないものなのです。
そんな中で、私たちはチャートという名の海図を使って、次の瞬間に風が吹くであろう方向を読みます。
その風が吹くであろう方向を読むことが出来たときに初めて、
それまでは閉じていた、その小さな船の帆を力いっぱい大きく張ります。
そうやって、「自分の立ち位置」というものを示し、
その小さな船の帆にめいっぱいの風を受け、大きく、前へと進むのです。
風が読めなければ帆を開いてはならない
私が何故いきなりこんな例えをしたかというと、それはただ単に詩人を気取りたかったからではありません。笑
あなたに本気でイメージして欲しいからです。
ボロボロの小さな船が、大きな海の上でポツンと浮いているところを。
まさにその様が、為替相場という世界最大の市場の中で戦う”あなた”です。
この大きすぎるこの市場の中で、”あなた一人の存在”というのは、それくらい”力ない”ものなのです。
そんな小さな船が、見渡す限り水平線が続く、荒れ狂う海の上で、
「そろそろ風が吹きそうだな」という何の根拠もない「勘」や、
「今日は大きく前に進みたいな」という自分勝手な都合による「感情」だけで、
すぐ帆を張ったり、帆を張りっぱなしにしていたら、どうなると思いますか?
トレードにおいて”一番簡単な事”は何でしょう?
それは、「エントリーする」こと。
正確には、「発注ボタンを押す」ということです。
これが、トレードにおいて一番簡単に出来ることです。
風向きを読むより何よりも、帆を張ることが一番簡単に出来てしまうのです。
安易にその小さな船の帆を張ってはいけません。
あなたが、その小さな船の帆を張る時は、
相場に対して「自分なりに自身の立ち位置を明確に示すことが出来た時」だけです。
この事を、今ここでしっかりと心に刻み込んで下さい。
それが出来れば、
あなたはこの荒れ狂う海の果てにある、宝の島へと辿り着くことが出来るでしょう。
次へ⇒「成り行き注文」と「逆指値」 ~”攻め”と”守り”の注文方法~
肝に銘じます。
拝読させて頂きました。 早々