Tさん、投資家スケーターです。
それでは、今から、今回お受けしたご相談の正式な回答をお届けしていきたいと思います。
まず、私に相談をしてくれた事、そのご縁に感謝いたします。
正直、このような相談が来たのは初めてなのですが、
Tさんからのメールが来たことを確認した瞬間、
「これは絶対に力になろう」と強く思いました。
何故なら、たぶんTさんは、私のブログを読んでくれて、
「この人なら力になってくれるかも」
と思われたからこそ、私にメールをくれたんじゃないか、と思ったからです。
じゃあその期待は裏切れんだろ、と。
そして、
短い付き合いなんかには絶対にさせねーよ、と。
この言葉が一番刺さったのです。
そんな寂しい事ってないでしょ、と。
Tさん、私に出会ってしまったが最後です。
この問題は、必ず「将来への力」へと変えられるような形での決着を付けて、
これからは真摯に「トレード技術」と「自分」を磨いて行ってもらいたいと思います。
そして、相場から普通に毎月数百万円を稼ぎ出せる状態になってもらう。
そうやって、今回のこの問題を、笑い話に出来るようになってやろうじゃありませんか。
では前置きはこのくらいにして、早速本題に入りましょう。
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選択肢は「2つ」ある
繰り返しにはなりますが、本来ならば、
「私なら今すぐ損切りをします」もしくは「それはあなたが決める事です」
と言った返答をするのが、こういった相談を受けた時のお返事としての模範解答だと思います。
何故なら、
「損は大きくなる前に切る」
というのが、投資の世界でのセオリーだからです。
要は、無難なんですね。この答えって。
誰だって人の問題を抱え込みたくはありませんから、
まーほとんどの相場経験者はこのような返答をすると思います。
ましてや相場は、完全なる自己責任の場ですしね。
その意味では、この答えが「正しい」のです。
また、即時損切をした方が、
精神的なストレスを受ける期間が減り、損失は現状の約180万円以上は喰らう事は無くなる
という実益も伴います。
おそらく今、Tさんは相当精神的な疲労が溜まっているはずです。
そして何も手が付かなくなってしまっていて、終日、上の空。
挙句は睡眠もままならず、体力がどんどん落ちて行っているモノと思います。
早い話が、地獄ですよね。
数百万も引かされれば、そんなもんは、誰にとっても地獄です。
だから、即時損切りを施行して、
「今すぐ楽になる」+「残り120万円を確保する」という選択をするのは、
最も賢い選択である、と十分に言えます。
というわけで、
選択肢① 直ちに損切りをおこなう
これがまず一つ目の選択肢であり、これを選ぶのが一般的であり、模範的であり、ベターだと思います。
その上で、ここから先の話は私の独り言と思って聞いてください。
それではいまから、
「私がTさんの立場だったらどうするか?」
という事を書いて行きたいと思います。
結論から申し上げますと・・・・、
ズバリ、私なら、
「300万円はもう捨てた」という気持ちで、なるべく下の方まで引っ張る
という戦略を取ります。
何故なら、現在の私の眼には、ドル円のチャートは、
「いよいよ下落が始まるか?」
という状況に映っているからです。
なので、同じ「切る」にしても、私ならもう少しポジションをキープして様子を見ます。
しかし、
私に「ちょっとでも助かりたいから」なんて気持ちがあるからこれをするのではなく、
私には「FX口座に入れたお金は捨てたものと思っている」というマインドが備わっているからこそ、
その上で、「状況的に考えて、ここで切るのは戦略としては愚かだろう」と思うからこれをするのです。
だから、「あわよくば全額取り返そう」なんて気持ちがあれば、それは今すぐ捨てて下さい。
むしろ、330万円はもう無くなった。
それは、過去の話、終わった話である、として下さい。
まだポジションを保有するのであれば、無理にでもこの解釈を採用してください。
そして、「今から私は利益を出していくんだ」と再定義しましょう。
つまり、
含み損が減った⇒その分の利益が出た
この解釈を採用してください。
さあ、現在のレートは”いくら”をつけているでしょうか?
その地点がTさんの「新たな売りポジション」を立てた位置です。
だから、107円代の地点までどれだけ距離が残っていようと、
状況的にこっちの分が悪くなってきたら、戦略的に淡々と「利食い」を行っていきます。
(現実的には「損切り」ですが、そこをあえて「利食い」と解釈するのです)
よろしいでしょうか?
では具体的な戦略の部分に入っていきますが、
もうひとつ前提としてTさんに持っておいて欲しい事があります。
それは、「相場はいつ急変動が起きるかわからない」という事です。
もう、何が起こるか、誰にもわからないのです。
しかし、過去の値動きのパターンと現在を比較して、
ある程度の「予測」は確かに出来るのです。
ただし、これは少し先の未来ならば、高確率で当てる事も可能になってくるのですが、
時間軸が長くなれななるほど、どうしてもその精度は曖昧になります。
何故ならそれは「時間経過のリスク」というものが相場には普遍的に存在するからです。
状況は時間と共に変化するんです。
そして、変化したその新たな状況を元に、投資家たちは売買判断をしてきます。
相場は、その投資家たちの現在の意思と、
すでに相場に入ってしまっている投資家たちの意思のぶつかり合いによってその行き先を決めます。
なので、時間経過とともに、戦略を見直す必要が出てくるのです。
だからこそ、いまからお話しするプランは、あくまで「現時点での戦略」として理解してください。
ざっくり言うと、テクニカル分析なんてのは、
一回一回のトレードの結果で言えば、当たるも八卦当たらぬも八卦、なのです。
(どこまでトレードが上手になろうと、私たちにできる事は唯一、
「当たる確率がちょっとでも高い方に張る」という事を繰り返すことによって、”利益を積み上げていく”
という事だけなのです。)
それをご理解いただいた上で、次のチャートを見て下さい。
テクニカル分析では、まずはより大きな時間軸の状況を分析して、
そこからどんどん階層を下ろしてくようなイメージで分析をかけていき、それが当たる精度を高めていきます。
というわけで、まずはその時間軸の中でも特に大きい「週足」の状況から得られる見解です。
大筋、これからは「下」だろう。
私はこう読みますし、世界中のトレーダーもこう思う事を願ってやみません。
では階層をひとつ降ります。
もう数日待てば、状況がよりハッキリしてくると思います。
現状で言えば、「転換するか?」くらいにしかわかりません。
ただ、相場には相当な「買い」のエネルギーが溜まっているはずなので、
いったん下げに転じれば、勢いよくある程度は一気に下げるかなと。
しかし、そう読んですでに売ってきている連中も多いと思うので、
それ裏切られる形で「上昇継続」という事になれば、
売りの損切りを巻き込んだ急上昇が起こる可能性も十分あります。
要は、今って一旦「放出」が終わって、「充電中」の様なタイミングなんです。
だから、「様子見」。本当の所を言えば、この選択が無難なのです。
それではもう一階層下におりましょう。
次の「4時間足」という階層では、
「具体的な注意すべきポイント」=節目のライン(=価格)
が見えてきます。
言わば、これが今回の作戦の戦略図です。
「具体的な注意すべきポイント」=節目のライン(=価格)は、
チャートに引いてある「細い横線」がそうです。
で、
最初にまず目についたと思いますが、一番上の黄色ライン。
ここに「逆指値」という注文を今すぐ入れて下さい。
ここまで来たらもう危険です。さらに上に突き抜けていく可能性が高い。
だから、そこにレートが来たら、強制的に決済される注文を入れて置きましょう。
それでも110万円も残ります。
つまり、さっき「330万円は捨てたと思って下さい」と言ったので、
仮にこの最終撤退ラインにレートが来たとしても、+110万円ということになります。
そう考えれば、これでも十分すぎる成果ですよね!
でですね。
一番下の緑の太めの線は、
教えて頂いたTさんがポジションを立てたレートから、
Tさんの「売りの平均値」を大体割り出しました。
つまり、ここまでレートが来れば+330万円、となるわけです。
(スワップはこの際無視。というか、それはもう諦めるしかないです。)
で、
現在のレートの位置から、そこまでの間に、
何本か線が引かれていると思うのですが、これが「壁となりそうなライン」です。
現在のレートの位置より上にあるラインを「上値抵抗線(レジスタンス)」。
下の位置にあるラインが「下値抵抗線(サポート)」と呼びます。
これは、それぞれ名前の通りの働きをします。
つまり、下値抵抗線は上から降りて来たレートを止める役割をする、という事です。
となると、
現在のレートの位置から、生還ラインに到達するには、
今見えているだけでも最低4枚は壁をぶち抜く必要がある、という事です。
で、このライン際では、たぶん売り買いの攻防戦が起こるはずです。
上なのか~?下なのか~?みたいな、どっちとも言えない状況ってのが発生するはずなんですね。
チャートをご覧いただけばわかると思うのですが、各ラインでレートが何度も止められてますよね?
なので、ラインの位置までレートが来れば、それがまた起こる可能性が高いのです。
あと、これまたご覧いただいたら分かる通り、
レートはラインの間を「行ったり来たりする」という性質があります。
だからどこかのタイミングで、
ラインとラインの間で「行ったり来たり」する期間も訪れるかもしれません。
しかし、ラインって言うのは、一度しっかり下抜けば、
今度はそれが上昇を阻む「上値抵抗線」へと変身します。
丁度現在のレートの位置の真上に、赤ラインが引いてあると思うのですが、
そのラインを境にレートが上昇を阻まれていますよね?
しかし少し前を見ると、それは下落を止めていたのです。
つまり、
「行く手を阻む壁」をしっかりと突破出来れば、
それは「Tさんを守る壁」に変わる、
という事です。
この原理を利用して、なるべく下まで狙ってきます。
そして、利食いのサインはこうです。
(現実的には損・・・ってもう言わなくても大丈夫ですかね^^)
こうなると、次はラインを上に登っていく可能性が高くなります。なので、撤退。
細かい事を言えば、もっと下の1時間足とか15分足とかを見て、
「本当に上に行きそうか?」という事を見定めるといいのですが、
これは判断がなかなか難しいと思うので、今回はシンプルに4時間足だけを見て言ったらいいと思います。
しかも、4時間足が「確定する」という基準で、撤退or保有を判断して行ったらいいかなと。
確定するまではどうなるかわからないのです。
なるべくその時点での低い位置で決済したくなるでしょうが、
それに耐えて、しっかりとルールを守る事で、さらに下に降りていく事が出来る可能性が増します。
あと、インディケーターは「ボリンジャーバンド」ってやつを出してほしいんですけど、
(私のチャートにのってる「レートを囲む枠」みたいなやつ)
これが今から下に傾いて行くと思うので、この傾きが下の内は、保有でいいと思います。
それが平行になり、
上記の図の「ライン上抜け+ラインに反発した様子の4時間足が確定」が見えたら、撤退。
私ならこの作戦を取ります。
また、Tさんが売りで捕まった位置から、
約1か月くらいかけて現在のレートの位置に戻って来てるんですけど、
下げの場合は勢いが出たら早いので、決着はもう少し早い2週間くらいでつくと思います。
というわけで、以上が、
選択肢② 下落の流れに乗って行けるところまで行く
でした。
どっちを選んでも構いません。
というわけで、大変長くなりましたが、
これが私が今思いつく限りの 最善の方法2選 です。
どっちを選ぶかはTさん次第です。
ただ、ひとつだけ言わせて頂くと、
残金100万円もあれば、そこから這い上がることは十分に可能です。
だって、私、4000円から這い上がりましたから。
むしろ当時の私からしたら、そんな豊富な資金があって羨ましい!ってくらいなんですけど、
トレードの技術を磨かないうちに相場で10万通貨・・・や、5万通貨でも十分かな、
そのくらいのロットを持つと、たぶん一瞬でなくなりますので、気を付けて下さいね。
今回の事が終わったら、ぜひブログとメルマガ講座でガッツリトレード技術を磨きましょうー!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
また何でもメールくださいね!応援してます!
投資家スケーター