どうも。投資家スケーターです。
今回は、ピプス(Pips)について解説します。
そして、この「ピプス」についての解説を円滑にするために、
併せて、「”クロス通貨”と”ドルストレート”」というものも学んで行きましょう~。
content
クロス通貨とドルストレート
FXで取引できる通貨ペアは、「クロス通貨」と「ドルストレート」という2種類に分けることが出来ます。
クロス円
まずは「クロス通貨」から。この「クロス通貨」は「合成通貨」とも呼ばれます。
「クロス通貨」とは、「クロス円」、「ユーロクロス」など、交換対象となる通貨のどちらにも米ドルが絡んでいない通貨ペアの事を指します。
で、
読んで字のごとく、クロス円とは、円絡みの通貨ペアの事で、
ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、オージードル/円、ポンド/円などなど、
○○○/円となっているものが、「クロス円」の通貨ペアになります。
これら「クロス円」の通貨ペアは、
120.23とか131.56とか、「1○○あたり何円で交換できるか?」という表示のされ方をします。
例えば、ドル/円のレートが120.23となっていた場合は、
「1ドルあたり、120.23円で交換できますよ~」
ということです。
この「クロス円」の通貨ペアのレートの表示のされ方は、
普段普通に買い物などをする時に見る「値段表示」に小数点が付いただけなので、問題なく理解できるかと思います。
問題なのは、ドルストレートです。
ドルストレート
「ドルストレート」の通貨ペアとは、米ドル絡みの通貨ペアのことで、
ユーロ/ドル、豪ドル/ドル、オージードル/ドル、ポンド/ドル、などなど、
○○○/ドルとなっている通貨ペアが、「ドルストレート」と呼ばれます。
やはり世界の中心はアメリカ、世界の基軸通貨が「米ドル」なので、米ドル絡みの通貨ぺアは「ストレート」なんですね。
こちらのドルストレートの通貨ペアは、
1.12791とか1.14211など、「1○○あたり何ドルで交換できるか?」という表示のされ方をしています。
例えば、ユーロ/ドルのレートが1.12791となっていた場合は、
「1ユーロあたり、1.12791ドルで交換できますよ~」
ということになるんですね。
はい。ややこしいですよね。この段階で少しアタマからゆげが出てきましたね?笑
そして、もう一つややこしいことが出てきます。
思い出してください。あなたは、いつ自分のFX口座に「ドル」なんて入金しましたか?
した覚えないですよね?
きっと、「日本円」で入金しているハズです。
「これは困ったぞ・・・。」
「ということは、ユーロ/ドルはおろか、ドルストレートの通貨ペアは取引できないではないか・・・。」
「りょ、両替に行かなければ・・・!」
とはなりません。
この両替は、FXブローカーの方で勝手にやってくれます。
つまりどういうことかというと、
あなたが「ユーロ/ドル」を「買い」と、発注ボタンをポチっとやると、瞬時にして、
日本円⇒米ドル⇒ユーロ
という取引がなされるというとこ。
(もちろん、この「日本円⇒米ドル」という取引には、その時の「ドル/円」の交換レートがしゃしゃり出てきます。)
「いや、、、、どゆこと?」
となったあなたの反応は、正しいと思われます。ここでアタマが爆発しましたね。笑
しかし、この辺のことは、あなたがとてつもなく大きな枚数でトレードするでもない限り、
さして影響はでないので、そんなに気にしなくても大丈夫。
ただ、この先の「ピプス」の解説で、
「100通貨で取引する時は、1ピプス動くと1円増えたり減ったりしますよ~」
みたいなお話をするのですが、
これが「ドルストレート」の通貨ペアの場合は、びみょーーにそうはならずに少しズレますよ、ということ。
その原因が、今言ってたことのせいなんだな、って思っておいていただければ、それで十分です^^
ではでは、クロス円とドルストレートの区別がつくようになったところで、
今回の本題のピプスについて学んで行きましょう。
ピプスはレートの最小単位
「ピプス」というのは、「クロス円」、「ドルストレード」の通貨ペア共に共通する、価格レートの最小単位になります。
クロス円の通貨ペアであれば、
1銭=1Pipsです。
レートの小数点第2位の数字が、Pipsですよ、ということ。
つまり
120.01が120.02になったとすると、「1Pips上昇した」、ということになります。
10Pips=10銭、100Pips=1円、です。
ドルストレートの通貨ペアであれば、
0.01セント=1Pipsです。
レートの小数点第4位の数字が、Pipsですよ、ということ。
つまり、1.12010が1.12020になったとすると、「1Pips上昇した」、ということになります。
10Pips=0.1セント、100Pips=1セント、です。
ドルストレードの通貨ペアのレートは、
FXに馴染みの少ない初心者には、どこの数字が動いたら1Pips動いたことになるのかが非常に分かりにくいですね^^;
でも大丈夫。やってれば絶対分かるようになるので。
というか、実際ポジションを持ってみればすぐにわかります。
「あ、そういうことね」と。
ここの時点で「こんなややこしいの、無理!ドルストレート、嫌い!」なんて思っている人は、ちょっとマズイですよ~。
なぜなら、さっきも言いましたが、米ドルは世界の基軸通貨なのです。つまり、ドルストレートの通貨ペアは「流動性」が高い。
あなたがこれから値動きの方向を当てるために学んでいく「テクニカル分析」というものは、
「流動性が高い通貨ペア」の方が、断然効き易いのです。
つまり、「どこが1Pipsなのかがわからない。」なんて理由で、ユーロ/ドル、ポンド/ドルあたりを取引しないなんて選択はありえません。
まあ、正直、このPipsの話だけに限らず、FXの基礎知識全般は、説明だけ読んでいてもいまいちピン来ないかと思います。
実際に自分で「なにコレ全然わからん!」となってから説明なりを読んだ方が、断然理解するのが早くなるのは間違いないです。
「今はあんまりよくわからんけど、やってりゃ分かるようになるだろ!」くらいの気概で、この基礎知識編はクリアしていって下さいね^^
というわけで、今から今回の話の中で一番大事で必ず理解して頂きたい部分に入りたいと思います。
Pips×Lot=あなたの損益
もう小見出しに書いた通りです。
ピプス×ロット=損益
これ超重要。いままでとやかく言いましたが、もう今日はこれだけ覚えてもらえればそれで十分です。
簡単な例で考えてみましょう。
例えば、
ドル/円が120.00のレートの時に、1枚(1万通貨)で「買い」の注文を入れたとします。
しばらくして、レートが120.10になっていました。
10Pips上昇した、ということですね。
10Pips×1Lot=1000円
あなたは、1000円の利益が出た、と言うことになります。
つまり、1枚の場合、1Pips動くと100円が増減するということ。
10枚=10Lot(100,000通貨)の場合は、1Pipsで1000円が増えたり減ったりします。
0.1枚=0.1Lot(1,000通貨)の場合は、1Pipsで10円、
0.01枚=0.01Lot(100通貨)の場合は、1Pipsで1円です。
ここはあなたの損益のモロに関わってくる部分なので、必ずしっかりと押さえておいて下さい。
Pipsという単位はなぜ必要?
なぜ、このピプスという単位が使われるかと言うと、
それは取引が出来る無数の国家の通貨ペアが存在するこのFXにおいて、
それぞれの国の1銭たら1セントたら1ルピーたらの単位を使っていてはわかりにくいからです。
これを単純化するために、最小単位は1Pipsとして統一しましょう、ということになっているわけです。
以上が「ピプス」についての基礎知識です。
分かるようになって初めて気付く”浅はかなウソ”
今解説したことが分かるようになってくると、ネットでよく見かける、
「FX初心者の主婦が、家事の合間にスマホで1日15分で、1万円を100万円にしました♪」
とか書いてあるFX業者比較サイトとかに、
ん?
と思えるようになるわけです。
1万円の証拠金では、レバレッジをMAXの25倍かけてトレードしたとして、
ドル/円が100円だとした場合、MAXで2500通貨しか買えません。
つまり、1Pips獲得で25円の世界。
これで100万円を目指すとすれば、
勝って増えた分にまたMAX25倍のレバレッジを掛けて戦い続けたとし、
仮に1日100Pipsずつ取り続けても、約2か月ほどかかります。
FX初心者の主婦が、家事の片手間に1日15分で、
フルレバレッジによる極度の緊張の中、毎日100Pipsも取り続けるなんてありえません。
絶対無理。
万が一・・・というか、億が一、これが本当だとすれば、
それは「FX初心者の主婦」の仮面を被った「スーパートレーダー」で、
家事の合間の15分で鬼のような形相でチャートとにらめっこし、
なおかつレバレッジは25倍以上の海外口座を使っているとしか考えられません。笑
ここまで分かりやすい嘘をついて、FXは簡単ですよ~とか言ってなんになるんでしょうかね?
「FXは甘くない。大勝するよりも大損する可能性の方が遥かに高い。しかし、FXの秘めている可能性は無限大。
なので、その可能性を十分生かせるようになるために、まずはしっかり知識をつけて一歩一歩トレーダーとしてのレベルを上げていきましょう。」
というのが、素人にFXをおススメする時の最低限のマナーだと私は思います。
はい。かなり脱線しましたが、以上、ピプスについてでした。
【PS】
使うFX業者によっては、ドル円のレートが120.0122とかになっている所もあります。
これは、そのFX業者が提供している「スプレッド」の関係でこんなことになっています。
そして、こうなっているFX業者は1万通貨以下の、1通貨~1000通貨からの取引が出来るところが多いです。
しかし、惑わされないで下さい。
120.0112の01の部分が1Pipsです。
121.0280であろうが、120.9811であろうが、見るべきポイントはいつも同じです。
ドルストレートの場合は、さらにややこしいです。
ユーロ/ドルであれば、1.215849とかなってたり。
これには私も最初はやられました。
長ッ!どこの数字がPipsなんすか!?ってなりまくりました。
でも、
落ち着いて見ればわかりますよね。笑
【PPS】
あと、練習として100通貨でのトレードはマジでおススメです。
なぜなら、1Pips=1円で非常に分かりやすいから。
なので、まずは500円入金して、100通貨で獲得Pipsベースで月単位でプラスを目指しましょう~!
次へ⇒ロングとショート
いつもメルマガを楽しませていただいております。
一点気になったことがあるのですが
豪ドル/円とオージードル/円は同じだと思います。
おこがましいですが、Pips トPip の使い訳をしたほうが?? いいと思いますが!