どうも!投資家スケーターです。
ブログでのご報告が大変遅くなってしまいましたが、
私、投資家スケーターは、去る 令和元年7月29日(月)に、
31才の誕生日を迎えたと共に、株式会社glowersを設立いたしました。
というわけで、今回の記事では、
「なぜ法人化したの?」
「法人化ってどのタイミングでしたらいいの?」
「法人化を検討する際には、どんな所に気をつけるべき?」
という 法人化云々についての”個人FXトレーダーが絶対に抑えておくべき必要最低限の点”について、
要点だけに絞ってお話をさせいただきたいと思います。
この記事の中に、
近い将来、トレードやご自分のビジネスで、
大きな収益を継続的に上げられるようになる”あなた”にとって、
どこか参考になる所があれば幸いです。
それでは本題に入っていきましょうー!
content
個人トレーダーとしてやっていた私が法人化するに至った理由
それでは、まずは、
”個人トレーダーとしてやっていた私が法人化するに至った理由”
についてお話しさせていただきたいと思います。
で、
もったいぶらずに、単刀直入に結論から申し上げますと、
今回、私が法人化したのは、
シンプルに”節税のため” というのが主な理由です。
と言うのも、
あなたはFXの収益にかかってくる税制のことを詳しくご存知でしょうか?
と、
小見出しを出して、いかにも、
「今からFXの税制について 事細かに説明します!」的な風を吹かしつつ、
私自身、FXの税金関係のアレコレについては、ぶっちゃけ、
「そんな 細けー事を うじうじ考えてる暇は俺にはねぇ!
トレードでばっこり稼いで、税金なんか いくらでも払ってやんよっ!!」
みたいな”謎の男気”を盾に、割と目を背けて来てしまっていた派なので、
(↑注意:良い子の皆さんは絶対にマネしないで下さい)
正直そんな、めちゃくちゃFXの税制について詳しい、と言うことは 全くありません。
むしろ、どちらかと言うと、疎い方かと・・・(/ω\*)キャー
しかし、
そんな”「疎い方」と自負しちゃう自分”だからこそ、
しっかりと税金のアレコレで痛い目に遭いました。苦笑
(というか、この記事を書いている時点では、”現在進行形で痛い目にあっている”最中ですw)
ただ、だからこそ とにかく ”その経験”だけを盾に、
これからはもう「FX税金猛者」を勝手に名乗って行こうと思います。
と言うわけで、
ここで早速、FX税金猛者の ”謎の関西弁のおいちゃん” から一言。
(謎の関西弁のおいちゃん、ブログ初登場!w)
悪いことは言わへん。
「あ。結構稼げてるな、これ」
ってなったら、なる早で税理士さんを探しておくこと。
FXに詳しい税理士さんがいいとか、
インターネットに詳しい税理士さんがいいとか、
そんなのはもう置いておいて、
とにかく”腹割って話しやすい税理士さん”ならそれでええ。
大丈夫。
その税理士さんが よほどのおじいちゃん だとしても、
ゆーても”その道のプロ”やから、
分からないことは調べて、必ずやきっと最大限に善処してくれるはずや。
一番アカンのは、
「あ。結構稼げてるな、これ」ラインに差し迫っている自覚が 確かにあるのに、
まー、いっか( ◜◡◝ )ホッコリ
と、なーんも動かんことや。
それだけは、絶対にやっちゃアカン。
(↑や、絶対にやっただろ、お前。)
鬱陶しいのは わかる。
しかし、それをやってしまうと、
後々の自分が無駄に苦しなるだけなんやで・・・。(遠い目)
税金に関するアレコレを”男気だけで無視すると”どうなるのか?
はい。どーやらFX税金猛者のおいちゃんはしっかりとやらかしていたようですね!
そして、そのせいで、
FXの税制や節税に関する”テクニカル的なこと”は ともかくとして、
その問題に立ち向かう意識だけは、人一倍高く持つようになった様です。
実際、トレードである程度稼げるようになって来ると、
毎月「何をそんなに払うことがあるの!?」ってくらい、
コンスタントに”まとまった金”を何らかの税金として持っていかれる事になるので、
税金についてのアレコレは、本当にしっかりしておいた方がマジで身のためです。
我々FXトレーダーにしてみれば、
”今日の利益は、明日の弾丸” みたいなところがあるわけじゃないですか。
そして同時に、我々は、
”得た利益”を、すべて弾として打ち切ってしまっていいわけでは決してなく、
その中から毎月、「生きる為にかかる費用」をしっかりと捻出しなければなりません。
トレードで得た利益の中から、
「トレードを続けていく為の弾」と「生きる為の費用」という”2つの必要経費”を捻出しつつ、
”長い目で見た時に 総資金が増えて行くような戦い方”を、出来る限り 一貫して続けていく。
そうやっているうちに、投資資金全体で見た時に、
”より大きな戦い”が徐々にローリスクで行えるようになっていくことで、
トレードで稼ぐ事ができる金額がどんどんUPしていく、という事が起こって行くわけなんですが、
ここにプラスで、
”「税金」という名の第3の必要経費”が、
まーまードカンとかかって来ますよ、と。
我々FXトレーダーと ”税金さん”とのお付き合いは、「確定申告」という所から始まる
まず、FXでは 原則、
1月1日〜12月31日の取引終了時までに出た年間の利益が20万円以上であれば、確定申告が必要になってきます。
(専業主婦や学生さんなど、あなたが扶養家族である場合は、
FXの年間利益が38万円以下であれば、確定申告は原則必要ありません)
使用しているFX口座が、国内・海外かどうかを問わず、
あなたが日本人である限りは、日本の税制が適応されるので、このラインは皆同じです。
また、もしかすると、
「年間利益から経費を差し引いた分が20万円以下なら、税金は払わなくてもいい」
みたいな話を聞いたことがあるかと思いますし、実際そうなのですが、
だとしても、確定申告自体は必要になってきますので、この点も注意したい所。
とどのつまり、結局のところは、
年間トータルで損失が出ていても、ちょび勝ちでも、鬼勝ちでも、
とにかく確定を申告しておけば間違いはない、というわけです。
確かに、書類の準備などにはそれなりの手間がかかり、億劫な作業かもしれませんが、
しかし確定申告をする事で得られるメリットもいくつかありますし、
なにより、確定申告をする事で心の帯的なものがキュッと締まるところもあるかと思います。
が、
その一方で、
確定申告が必要な規定のラインを突破しているのに、
めんどくさいからって何もせずに放置しておくと、
税務署からしっかりと脱税認定されてしまいます。汗
何もしていないのに、いきなり脱税です。
いや。
何もしていないから、いきなり脱税なのでしょう。(遠い目)
(↑あ!さすがの猛者もこれはやってないですからねw)
で、
”それ”をやらかすと具体的にはどうなってしまうのか?と言うと、
・無申告加算税=期限までに申告しなかった罰(15%〜20%)
・過少申告加算税=本来払うべき税額に足りていなかった罰(10%〜15%)
・重加算税=不当に税金を免れようとした罰(35%〜40%)
・延滞税=納税が遅れた事に対する罰(年2.7%〜年9.0%)
という4つのペナルティが課せられて、
その年の稼ぎの半分以上がごっそり持っていかれる形になります。
しかも、ここにプラスで、
稼ぎによって納めるべき額が変動する「住民税」についても、否応がなしの状態で、
・不申告加算金
・過小報告加算金
・重加算金
・延滞金
という4つのペナルティが上記の税金たちと同じノリでかかってくる事になるので、
とにかく相当にピンチな事態に陥ることは想像に難しくありません。
かつ、普通に払う税金の分ならば、
それは必要経費として計上することが出来るのですが、
これらのペナルティは、納付しても必要経費とは認められません。
たくさんの時間と神経をゴリゴリすり減らしながら、
やっとの思いでトレードで大きなお金を稼げたのに、こうなってしまっては目も当てられないわけです。
そして何より、
確定申告をしなかったばかりに、ペナルティの支払いがかさみ、
「トレードに当てられる弾(お金)」がまったく無くなってしまったら、
私たちは、”その時点で終わり” なわけです。
たとえ、まだ”打てる弾”としてお金が残っているにしても、
「トレードの規模を格段にサイズダウンせざるを得ない状況」に陥ってしまったとしたら、
トレードの性質上、それはもう ”詰んだ”と言っても過言ではありません。
なぜなら、「トレードの収益の規模」は、「張り(ロット)の大きさ」におおよそ連動するからです。
大きく張れば、一回のトレードで大きく稼げるかもしれないし、大きく損をするかもしれない。
しかし、小さく張っていては、確かに損は小さく収める事は出来ますが、
同時に、一回のトレードで大きく稼げる可能性も失ってしまうことになるわけです。
”この事”があるので、FXトレードのセオリーとしては、
「小さく張って、コツコツ利益を積み重ねましょう」という事がよく言われているわけなんですね。
(ただ、これはトレードスタイルによるので、必ずしも皆が”これ”を守らねばならない、という事はありません)
その方が長生き出来るだろうし、
「期待値がプラスなトレード」がしっかり出来ているなら、
長生きさえ出来れば、きっとトータルの利益が積み重なっていくはずですよ、と。
(一方で、「俺は短く太く生きる!そして何度でも蘇る!」作戦を取るのも全然アリです)
それなのに、
謎に「本来は不必要なはずの税金の支払い」で、ドカンと資金を失ってしまっていては、
もはや意味が分かりません。苦笑
とにかく、
余計なペナルティーなんて払ってる場合では決して無い
ということ。
と言うか、そんな事になるくらいなら、
早々に税理士さんを頼ってしまった方が、おそらく圧倒的に安上がりで済みます。
(なんなら、”その費用”も経費としていけちゃいますし)
私の場合は、
まともな利益を上げられるようになった初年度(2017年)は、
一度、税理士マッチングサイトを色々と徘徊して、良さそうな税理士さんを見つけ、
個人で確定申告をする際の疑問点などを、まずは無料で相談に乗ってもらいました。
そして その時に、
『「freee」という無料の会計ソフトを使うと、
自分でも割と簡単に確定申告の資料を準備できますよ』
ということを教えてもらったので、
確定申告が必要になった初年度は、その会計ソフトを使い 自分で確定申告の準備をしてみました。
実際にやってみると、
・銀行口座やクレジットカードの取引履歴を同期する事が出来て、勘定項目を自動入力してくれたり
・簿記の知識が無くても、現金での支出も簡単に複式簿記の形で入力できる様になっていたり
・「freee」からの質問に答えるだけで、保険や住宅ローンがある場合の控除のアレコレも加味した税金額を自動計算してくれたり
という便利な機能に助けられて、完全に税金ど素人の私でも、一人で確定申告の書類を作成する事が出来ました。
が、
”「仕上がった自作の書類」のどこかに 不備がないかどうか”が、なかなか不安でした。涙
もし、自分が作成した書類に不備があって、
うっかり何か申告漏れになってしまっているものがあったとしても、
税務署がそれを指摘して来て、その分のペナルティを請求してくるのは”書類を提出して数年後”になる、
(=ペナルティが大きくなった頃に知らされる)
みたいな噂を聞いていたので、初めての確定申告だった手前、その点がかなり不安でした。
なので、その次の年(2018年)からは、
確定申告に必要な資料だけをこちらで用意して、
あとは税理士さんにすべて丸投げする形で、作業を代行していただく事にしました。
ちなみに、僕が頼んだ税理士事務所さんのところでは、
この「確定申告の書類作成」作業は、ざっくり10万くらいでした。
しかし、freee(会計ソフト)を使って自力でやる場合でも、税理士さんに丸投げする場合でも、
その年の「銀行口座の動きが分かるもの(通帳やWEBで見れる取引履歴)」や「クレジットカードの取引履歴」、
また、経費として使った分のレシートや納品書などは、当然ながら 自力で用意しなければなりません。
要するに、
①その資料を見て、会計ソフトを使って自分で全て入力して、必要書類を自力で用意するか。
②その資料を税理さんにお渡しして、費用を払って、必要書類を専門家に用意してもらうか。
”アンダーラインの部分の差”が、10万円だということ。
(注意:かかる費用は、「収益の規模」や「頼む税理士さん」によって変わってきます)
これを「安い!」と感じるか、「高い!」と感じるかどうか。
その時の私の場合は、
”前年度の辛かった(と言うか、主に”めんどくさかった”)思い出”があったので、
「10万円!?”あの手前”と”不安”を考えれば、安い!!!!」
となり、なんの迷いもなく税理士さんにお願いする事にしました。
そして、さらにその翌年の2019年(今年)は、
収益の規模的に「これは法人化した方がいいだろう」というラインを明らかに超える見通しが立ったので、
確定申告の時期以外にも 税理士さんについてもらい、”法人”としてしっかりと面倒を見てもらう事にして、
「株式会社 glowers」を立ち上げる事にしたのです。
法人化を検討すべき具体的なラインとは?
となると、気になるのは”ココ”ですよね。
「法人化を検討すべき具体的なラインって、一体いくらやねん!?」と。
これに関しては、結論から言いますと、
一年間のトータル収益が、だいたい900万円を超えるようならば、
法人化を検討すべきラインになります。
ざっくり言えば、
トレードで毎月”75万円前後”稼げるようになったら、
個人事業主のままやるよりも、法人化をした方がお得になる可能性があるよ、
と言うわけですね。
しかし、国内口座のみを使っている人であれば、
FXで得た収益は「申告分離課税」という扱いになり、どれだけ利益が大きくても”一律 約20%”となります。
ただし、海外口座を使っている人(=私)であれば、
FXで得た収益は「雑所得」という形になり、利益の大きさによって税率が変動するのです。
雑所得に対する「利益に対する税率の変動率」は、以下の通りです。
195万円以下 ➡︎5%
195万円〜330万円 ➡︎10%
330万円〜695万円 ➡︎20%
695万円〜900万円 ➡︎23%
900万円〜1,800万円 ➡︎33%
1,800万円〜4,000万円➡︎40%
4,000万円〜 ➡︎45%
ここでご注目いただきたいのが、「695万円〜900万円 ➡︎ 23%」という所です。
このラインまで稼げるようになると、
国内口座を使っている人よりも、海外口座を使っている人の方が、多く税金を払う必要が出て来るのです。
しかしここで、
「法人化」という技を使うと、たとえ それが海外口座を使って得た利益であろうと、
800万円以下 ➡︎15%
800万円以上 ➡︎23.9%
と、こうなる。
使っている口座や、
FXの他に「事業所得」や「雑所得」が無いかどうか?などでも状況は変わってきますが、
”上記のような仕組み”がある手前、年間利益900万円が「要 法人化検討ライン」となっているわけなのです。
私の場合で言うと、確定申告が必要になった初年度(2017年)は、
一年のトータルのFX稼ぎは(海外口座を使用)余裕で900万円以下だったので、
確定申告をする必要はありましたが、法人化なんて全然考えずに済みました。
(ちなみに、この時はまだ会社に勤めていて「会社からのお給料」も貰ってましたので、”収入の柱は2本”という状態)
しかし2年目(2018年)は、有難いことに ”そのライン”を明らかに超えていたんですね。
その理由としては、
もちろん「トレードでの利益が大きくなった」と言うのもありますが、
それと同時に、「この年からブログからの収益が発生する様になった」という事があります。
アフィリエイトリンクや、
何かをセールスしている場面を探す方が 逆に難しいくらいの商売っ気の無さを誇る「我がブログ」ですが、
このブログのどこかに心惹かれて、「メインの学びの場」としてコミットして頂けた同志の皆様のご好意によって、
2018年から、ありがたい事に、それなりの収益を頂けるようになったのです〜( ˘ω˘ 人) 感謝!!
そうなった時点で早々に、
「会社に通い続けるよりも、”その時間”を 他のことに使った方が絶対にいい」
という判断を下し、「会社員+兼業トレーダー」から「個人事業主」に完全にジョブチェンジ致しました。
(この時も「FX+ブログからの収益」という事で、”収入の柱は2本”です。)
そしてこの時点で、年間収益が900万円を超える確信が持てるようになりました。
そもそも「法人」って、一体なんなの?
ここで一度、そもそも論として、
「法人って、なんなの?」と言う部分についてお話しさせていただきたいと思います。
『一人社長である「個人トレーダー」にとっての、法人化って一体何?』と。
まず 端的に言えば、
「法人」とは、その名からイメージ出来る通り、
”法によって主体性を認められた人(ヒト)” なのです。
つまり、
”一人社長であるあなた”がトレーダーとして、節税のために「法人化」したとすると、
その時点から、”あなたとは別人の「株式会社 〇〇」と言う人(ヒト)”が誕生する
という感じになるわけです。
私の場合で言うと、
「個人事業主」だった時は、「投資家スケーター本人ただ一人」だったのに対し、
「法人」した途端に、「投資家スケーター本人」と「株式会社 glowers」の2人に分裂した、
みたいな事になってくるんですね。
要は、「個人トレーダーにとっての法人化」は、
ジョジョの奇妙な物語でいう「スタンド」みたいにイメージすればいいわけです。
投資家スケーター = スタンド使い(本体)
株式会社 glowers = スタンド
図にすると、こんな感じです。
で、 仕組み上、法人化した今の私は、
「スタンドを使って”トレード”+”情報発信”をしている」と言う形になって、
”それらから得た収益は、すべてスタンドのもの”になります。
そして、
ここが 非常に大きなポイントなのですが、
スタンド使い(本体)の私は、「自分のスタンド」からお給料をもらう、
という形になってくるわけです。
じゃあ、なぜこのように「スタンド」を使う必要があるのか?と言うと、
それ先ほどもお伝えした通り、日本の税制上、
「本体(個人)」がそのまま稼ぐより、「スタンド(法人)」が稼いでることにした方が、
同じ収益でも”そこにかかる税率が優遇される”場合があるからです。
今一度おさらいをすると、「個人事業主」の場合だと、
195万円以下 ➡︎5%
195万円〜330万円 ➡︎10%
330万円〜695万円 ➡︎20%
695万円〜900万円 ➡︎23%
900万円〜1,800万円 ➡︎33%
1,800万円〜4,000万円➡︎40%
4,000万円〜 ➡︎45%
という風に、所得が増えるのに応じて税率がどんどん上昇して行くのに対し
しかし、これが「法人」になると、
800万円以下 ➡︎15%
800万円以上 ➡︎23.9%
という、2段階のみになってくる、と。
ただし、これは「所得税」だけのお話。
(法人であれば「法人税」になります)
これ以外にも、個人事業主であれば、
・住民税(所得の約10%)
・個人事業税(約4% ※年間所得が290万円以下の場合はかからない)
などがあり、法人の場合であれば、
・法人住民税(約17%)
・法人事業税(年間所得400万円以下→3.4%
400万円以上800万円以下→5.1%、800万円以上→6.7%)
・地方法人特別税(法人税額の4.4%)
などが 別途かかってきます。
そして、事業内容や規模によっては、消費税の支払い義務も生じたり・・・。
とにかくまぁ、
「個人のまま」で行くにしろ、「スタンド(法人)」を使うにしろ、
どの道、なにかと 結構な額 を税金として持って行かれますよ、と。苦笑
しかし、そこはもう諦めて、
気持ちよく払っていくとしましょう。
ただ、少なくて済むなら、是非とも そうしたい。
だって、トレーダーにとって前年度の収益は、今年度の「弾」なんだから。
また、「個人事業主」よりも「法人」の方が、「所得税=法人税」が優遇されるだけではなく、
・経費として認められるものの幅が広くなったり
・損益通算が出来るようになったり
・個人よりも赤字を繰り越せる期間が長くなったり
と、なにかとメリットがあったりもします。
となると、単純に考えれば、
「年間利益が900万円を超える見通しが立っているなら、
どう考えても法人化した方が なにかとお得じゃねーか!」
という事になってくる。
しかし 私は、
”ある理由”がどーしても引っかかってしまって、
爆発的に稼げる様になった初年度(2018年)は、法人化する事を見送ってしまったのです。
個人トレーダーとして それなりに稼げていても、法人化に躊躇してしまった決定的な理由
では、何故 私は、
法人化を検討すべき「年間利益900万円」というラインを明らかに超える見通しが立っていたのに、
「スタンド(法人化)」を使わずに、もう一年「本体(個人)のまま」で戦うことを選んだのか?
この理由は、
「なんか色々と準備がめんどくさそうだから、今年はまだいっか( ◜ᴗ◝)」
なんて言う 甘い考え があったのも確かなのですが、
それより何よりも、
「個人事業主のままでいれば、”稼いだお金”は自由に引き出す事が出来るが、
法人化してしまうと「役員報酬」として、「毎月決まった金額」しか引き出す事ができなくなる」
という点に ビビってしまっていた と言うのが正直な所なのです。
要は、「完全出来高制」から「固定給」になるのが怖かった と。
考えてもみてください。
「トレードで得られる月単位の利益」なんて、
ぶっちゃけ、事前に”どれだけ稼げるか”なんて 分からなくないですか?
確かに「今月もだいたいこのくらいは稼げるだろうな」という予想を立てることは出来ますが、
トレードというものの性質上、「確実に今月は〇〇万円稼げる」なんてことは言い切れないし、
実際にどうなるか?は、その月を戦い切ってからじゃないと 分かりようが無いわけです。
となると、
『今月は100万円稼げたから、その内の50万円をお給料としてもらおう( *´艸`)』
みたいに、「その月の稼ぎ」に合わせて「自分の取り分」を決定するのが自然な流れですよね。(=完全出来高制)
てことは 逆に、
『今月は−20万円だったけど、50万円はお給料としてもらっちゃおう( *´艸`)』
なんて事をするのは、どー考えても不自然なことだと思うのです。(=役員報酬=固定給)
だって、マイナスになった場合は、
「お給料の50万円はどこから捻出すればいいの?」って話になってくるじゃないですか。
しかし、法人化してしまって、
”「役員報酬」として毎月一定の金額をお給料として得る仕組み”にシフトしてしまうと、
この自然な流れに 毎月逆らわなければいけなくなるのです。
つまりは、
「今月はいくら稼げるか分からないけど、
毎月、自分の給料の分の50万円は、最低限 絶対に稼がなきゃならない」
と、こうなると言うこと。
じゃあ、その月に「自分のお給料の分である50万円」を稼げなかったらどうなるのか?
もちろん それでも、
会社からの「自分へのお給料」は、支払わなければいけません。
「ごめん。今月は負けちゃったから、お給料は無しね☆」なんて事は、許されません。
”それまでに稼いだ資金”の中から、
無理くりにでも自分に給料を払わなければいけないのです。
極め付けとしては、
仮に本当に会社の資金が底をついてしまって、自分へのお給料が全然払えなくなったとしても、
社長(=あなた)個人には、毎月一定の給与が支払われているものとして、住民税などが課せられる、ということ。
『じゃあ、トレードの調子が悪くなって来たら、
都度、「役員報酬」の金額を低く設定し直せばいいじゃないか!』と。
しかし残念ながら、
役員報酬の金額は、原則として一年間変更する事は出来ません。
(しかし、事業年度開始日から3ヶ月以内であれば、
色々な手続きを踏むことで増減の変更する事が可能です。
それ以外の期間での役員報酬額の変更は、
例えそれが、”業績悪化が原因での減額”であっても、基本的には認められておりません。)
役員報酬の金額を変更できるのは、一年に一度だけ。
そして、一度走り出したら、
次の事業開始年度日(会社を設立した日)までは変えられない。
どうです?このルール。
トレーダーにしてみたら、なかなか厳しくないすか?
ゆーたら、
法人化すると、「予告ホームラン」を打ち続けなきゃいけなくなる、
みたいなことになってくるわけです。
私の場合は、
トレード以外からの収入もあったにも関わらず、
それでも”この点”が、どーにも嫌だったし、やっぱりどこか不安だった。
「そのくらいなら、多少高い税金を払ってでも、自由で気楽なままで居たいわ!」と。
そう考えて 私は、
2018年度は法人化を見送って、
個人事業主として突き進む事を選んだのです。
しかしその結果として、
2018年のトレードの成績がよかった事もあって、
2019年からは”なかなかの額の税金”を支払うことになってしまいました。涙
稼ぎが増えて、嬉しいやら 悲しいやらの 謎の状態です。
この教訓を得て、
2019年は しっかりとスタンド(=法人)を使っていこう!と、
「株式会社 glowers」の立ち上げに至ったわけです。
結論:「年間収益900万円」を超えたら、とにかく一人で悩んでちゃダメ
と言うわけで、
いつもながら 文字数もすごいことになって来たので、
まだ話したい事はいっぱいあるのですが、グッと堪えて結論にいきます。
確定申告で分からない事があったり、
法人化するかどうかで悩んでいるときは、
とにかく税理士さんに相談しよう!
はい。
「最終的に すげー雑な結論を出して来やがったな!?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、自分でアレコレ考えた結果、
現状、ものすごい税金を取られている税金猛者としては、
もうこれしか言うことはありません。
なんなら、私の場合は、
税理士さんにしっかり相談してたのに、
謎に勝手に「法人化」にビビってしまい、結局喰らってますからね。苦笑
それを、お金が惜しいからって一人で抱え込むなんて、考えただけでも・・・・。
もうですね。
どうしても分からない事を自力で解決しようと、インターネットを巡りまくって、
「あ”あ”あ”あ”あ”ああぁーーーー!!(調べても ややこし過ぎて、発狂)」
となっている時間が 無駄です。
そこはもう、素直に「専門家」を頼ろうじゃないか、と。
そしてあなたは、
自分の専門である「トレード」や、「ご自身のビジネス」に、
全神経を集中させていこうじゃないか!と。
確定申告で分からない事がある場合も、
ある程度自分で調べてみる事は、このご時世の礼儀としてしっかりやるとして、
それでも分からない事があったら、
税理士マッチングサイトを通して、初回の無料相談だけでも受けてみましょう。
そこで煮詰まっている疑問をぶつけまくるのです!!
私は そうやって、その時にもらったアドバイスを元に、
初年度の確定申告をfreeeを使って無料で自力で乗り切りました。
もしかすると、分からないなりにそのままネット自分で調べまくっても、
「無料の会計ソフトで出来ちゃうんだな!」と知って、同じ結果にたどり着いていたかも知れませんが、
やっぱり、専門家に話を聞いてもらって「じゃあ、あなたの場合はこうしたらいいよ」というお言葉を直接もらえるのは、すごく心強いです。
また、「法人化」に関しては、どうすべきか?は一言では言い切れません。
”あなたの状況”によりまくりますので。
ただひとつ言えることは、
”収入の柱がトレード1本”という状況になることは避けよう!
と言うことです。
若干本筋から外れた回答に思えるかもしれませんが、否、全然そんな事はなく、
「”収益の柱”がトレード1本の状態」で法人化すると、
「固定給(役員報酬)」のプレッシャーに たぶん耐えれません。
と言うか、本来、トレードに”そんなプレッシャー”は不要。
月単位の収益なんて、事前に分かるわけがねーだろ、と。
当然、多い時もあれば、少ない時もあるし、
なんなら、どこまで行っても、うっかりマイナスになる月だって あると思うし、
別に そんな月があったっていいと思うんですよ。
それなのに、
マイナス=詰み となってしまうような状況で、
独立しようとする考え自体が 甘いと言うか、無責任なんじゃないかなと。
前提として 私は、
「専業トレーダーがカッコいい!」みたいな事は、
残念ながら一ミリも思ってません。
もしもこの発言や、この記事の内容が、
「スケーターさんはきっと、トレード一本でたくましく生きてるんだろうな〜」
みたいな、あなたの中の”キラキラした憧れのスケーターさん像”的なモノをぶち壊ことになってしまったら、それは本当にごめんなさい。
ただ、私としては、
どこまで行っても「トレード」は、
あくまで「自由を加速させるツール」という認識なんです。
だから、
トレードでお金を稼ぐために、
四六時中 チャートに向き合っていなければならない状況 なんてのは本末転倒だし、
謎の カッコつけ のためだけに、
「専業トレーダー」という”鬼不安定な職”に縛られたくない、
と、心の底から強く思ってます。
そして、「0からのススメ」船団員の皆さんにも、
トレードのスキルをバッキバキに付けてもらう事はもちろん、
近い将来、そこで得た経験を活かして、「徳を積んでいけるビジネス」を構築して欲しいと思ってます。
(徳の概念をご存知ない方は、こちらの記事をどうぞ)
これは「逃げ」なんかじゃ全然ないと思うんですよ。
トレードで稼げるスキルがあって、
かつ、他の収入源も確保しに行くってのは、むしろ「攻め」だと思ってます。
だから個人的には、両方でそれなりの結果が出せる自信が持てた時に、
初めて「法人化」云々の話を真剣に考えたらいいんじゃないかな、と 私は思うんですね。
トレード1本の状態で 収益が拡大して来たら、
「税率が上がるラインを考えて、海外口座と国内口座を使い分ける」とか、
とにかく、法人化する前に 出来る節税対策は、いっぱいあります。
(↑注意:めんどくさかったので何もやらずに、多額の税金を持って行かれてる人)
「トレードの収益が大きくなって来たな・・・」と思ったら、
”積み重ねて来た資産”を守って行くためにも、一度はじっくりと時間を取って、
税金のコトと向き合うのも ”トレーダーとしての立派な仕事のひとつ”なのかも知れませんね( ◜ᴗ◝)ニッコリ
それでは大変長くなりましたが、
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
PS.
勇気を振り絞って法人化した 私の今の現状で言うと、
情報発信での収益もそれなりに確保出来ている上での「固定給」なので、
トレードに対しては、むしろ前よりも”心のゆとり”を持って臨ことが出来ています。
「必死こいて稼いだって、結局お給料 毎月一緒やん」と。
今の所は、”ここ”がいい意味で、相場との距離を保つ事に役立ってくれているなーという感じです^^
ゆーて、まだまだ法人化したばかりなので、
特大のやらかしが発生して、一気にピンチに陥る可能性が もしかするとあるかも分かりません。
これからは、個人の時よりも一層 気を引き締めて、
トレードに 情報発信に邁進していきたいと思っております!!
これからも投資家スケーターとglowersを、どうぞよろしくお願い致します
スケーターさんこんにちは。【いつ法人化するか?】個人トレーダーが法人化を検討すべきタイミングとは?【今でしょ!】(2019.10.24配信)
読みました。スケーターさんすごいですね。
私は2017年からFXを始めた初心者ですが大変参考になりました。実は2018年のFXは百数十万のマイナスでしたが、なんと2019年は前年を超えるプラスになったのです!!!
2020年のFXは1月中旬現在で、まだ始まったばかりですが、さらにプラスになりそうなのです。不動産投資もしているので、合計するとだいぶ税金にもっていかれるかもしれない~!と取らぬ狸の皮算用をしています。というわけで、参考にさせていただきました。年末に良いご報告ができますよう、気持ちを引き締めて頑張りますので、これからもよろしくお願いします。