どうも。投資家スケーターです。
今回は「チャートとは何か?」ということでお話ししていきたいと思います。
チャートとは「海図」という意味です。
私たちがトレードするにあたって、このチャートというものは絶対なくてはならないもの。
私たちは、この「海図」を読み解いて、世界最大の市場「為替相場」という大海原で、自分がどちらの方向へ帆を張っていけば良いかを判断します。
チャートとは?
まずは実際にチャートというものを見てみましょう。
これはドル/円の日足のチャートです。
このグラフみたいなものが「チャート」と呼ばれるもので、これからあなたがトレーダーとして歩んでいく上で絶対欠かすことの出来ない道具です。
いまご覧になっているのが、MT4(メタトレーダー4)というチャートソフトで表示した「チャート」になります。
このMT4はメタクオーツソフトウェア社というところが無料で提供している”世界で一番使われている”チャートソフトです。
私はこのMT4が好きでよく使っているので、このような黒字に緑のローソク足のチャートになっていますが、
各FX業者で提供されているチャートソフトと構成要素はまったく同じです。
チャートは、縦軸がプライス(価格)で、横軸が時間を表しています。
(いまご覧のMT4の横軸(時間)は日本時間ではないので、最初は少し戸惑うかもしれません。)
通貨ペアの価格変動による値動きを、時系列に表示したものが「チャート」というわけです。
この波は、左から右へと進んでいきます。
チャートは3種類ある
で、実はチャートというものは、
いまご覧いただいている「ローソク足チャート」の他に、実はもう2種類存在します。
バーチャート
ラインチャート
それがこの2つです。(今回の記事に使っているチャートは、3枚とも同じ時間軸の同じ期間のチャートです。全然違うものに見えませんか?^^)
このバーチャートとラインチャートは、海外のトレーダーによく利用されています。
が、この2つは全然無視でOKです。
「3種類とも使いこなさなければいけない!」なんてことはまったくないです。
というか、私、この2つの見方は知りません。笑
あなたにはローソク足チャートを主に使って頂きたいと思ってます。
なぜならローソク足チャートは、他も2つのチャートに比べて、読み取れる情報が圧倒的に多いからです。
チャートには複数の時間軸がある
チャートには複数の時間軸(ローソク足1本が表す時間の長さ)のチャートが存在します。
いま見ているのは、「日足」という時間軸のチャートで、1日に1本ずつローソク足が増えていきます。
この他にも、1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、週足、月足、(年足)という時間軸があります。
(2分足、3分足、2時間足、5時間足、8時間足・・・などに時間足もありますが、これらはそんなに使われません。)
これらもまた、それぞれの時間が経過するごとに、ローソク足が1本ずつチャート上に描かれていきます。
そして、この「時間軸」を変えるだけで、同じ通貨ペアのチャートでも、チャートは全く違う形のものとなって見えます。
ここで注意しなければならないのが、時間軸を変えれば横軸の「時間」が変わるのは当たり前なのですが、
それにつられるようにして縦軸のプライスも変わるという点です。
なぜこのようなことが起こるかというと、それは時間軸が短くなればなるほど、その時間内で価格が変動する幅も小さくなるため。
(この価格の変動する幅のことを、値幅、ボラティリティといいます。)
そして、親切なのか不親切なのか、チャートには値動きの規模に合わせて縦軸の値が自動で修正されるという機能が搭載されています。
これがかなりの曲者で、初心者の内は、よーく騙されます。
「うお!今日は画面いっぱいにローソク足が上下してやがる!激しいねぃ!!」
と、1分足を見て思い、
「来たっ!今までで一番低い値段から反発してまた上を目指し始めたぞ!?買いだ、コノヤロー!」
とやると、
「ぎゃー!どんどん下がっていくし、さっきまで画面いっぱいに上下してたと思ってた部分、今見たらめっちゃちっさい!」
ということになります。笑
見るべきは、「画面いっぱいに動いているかどうか」ということろじゃなくて、縦軸の値段そのものです。
使う時間足を切り替えたときは、この点もよくよく注意して下さい。
宝の地図の読み方
チャートは、ひとつの時間軸だけを見ていてはいけません。かと言って、好き勝手バラバラな時間足軸を見ていてもダメなのです。
宝の地図は、まず、大きい時間足から見ていきます。その大きい時間足のチャートで、その時の流れを把握するのです。
そこから徐々に小さい時間足に落としていき、その流れにうまく乗れそうなタイミングを探します。
これがチャートいう名の「宝の地図」の基本的な読み方です。
大きい時間足というのは、波の全体を遠くから引いて見ている、という感覚で、
小さい時間足になればなるほど、その波の局部をズームアップして見ている、というイメージをしてもらえればいいかなと思います。
例えるなら、
日足は、飛行機の上から下を見下ろす感じ。
4時間足は、山の上から下界を見下ろす感じ。
1時間足は、観覧車の中から下を見ている感じ。
30分足は、家の2階から顔を出して下を見ている感じ。
15分足は、立ったまま下を見ている感じ。
5分足は、ちょっとしゃがんで地面を見ている感じ。
1分足は、虫眼鏡で地面を見ている感じですかね。
(ちなみに、「ティック」という極小の時間軸もあります。これは顕微鏡レベルです。)
遠いところから、徐々に近づいて見るんです。
波の局部だけを見ていたのでは、その波がこれから向かって行くであろう方向は捉えきれませんし、
すごーーく遠くから波を眺めているだけでは、その波がいつどちらの方向へ動くか?ということを見計らうのが難しくなります。
価格は必ず波を描いて進みます。
その波に上手に乗っていくためには、その波はどこから来てどちらへ向かうか?それに気持ちよく乗っていけるタイミングはいつか?ということを見計らわなくてはいけません。
もし、良い波が来なければ、その時は海にぷかぷか浮いて待ってりゃいいんです。
トレードは、波乗りです。
凧揚げでもあるかもしれません。
とにかく今回は、チャートは大きい時間足から小さい時間足へと順番に見ていく、ということを必ず覚えて下さい。
これを実践するだけで、少なくともさっきの例のような全然なやられ方はかなり防ぐことが出来るはずです。
たぶん、1時間か30足くらいを見た時点で、
「ローソク足ちっさ。全然動いとらんやんけ。」
と、なれたはず。
私たちトレーダーは、値動きがないと利益を出すことは出来ません。
なので、縦軸のプライスは、何よりもしっかりとチェックしておくことが重要です。
チャートは、見る人によって、その見え方は全然違います。
あなたも、これからFXを学んで行くにつれて、その見え方がどんどん変わっていくはずです。
その変化を、是非楽しんでみて下さい。
夢中になって波を読み続ければ、
チャートが本当に宝の地図に見える日は、きっとやってきます。