どうも。投資家スケーターです。
今回は、FXにおける「注文方法」について学んで行きましょう。
FXにはたくさんの注文方法がありますが、一番使うのは断然、「成り行き」注文というものです。
そして、同じくらいよく使うのが、「逆指値(ぎゃくさしね)」注文。
個人的には、この2つだけ使えれば十分だと思っているので、
今回は、特にこの2つの注文方法の意味と実戦的な使い方を解説していきたいと思います。
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全部覚えるだけでも一苦労
まずはトレードで使える注文方法たちを、ざっと紹介しますね。
詳しい使い方は後ほど。
FXで使うことのできる注文方法は、「成り行き」、「指値(さしね)」、「逆指値(ぎゃくさしね)」、「OCO(オーシーオー)」、
「IFDONE(イフダン)」、「IFDONEOCO(イフダンオーシーオー)」というものがあります。
なにやら最近では、「ループイフダン」なるものがあるみたいですが、これは自動売買の注文方法なので、
これから裁量トレードを学んでいく私たちには関係ありません^^
「指値(さしね)」「逆指値(ぎゃくさしね)」「OCO(オーシーオー)」「IFDONE(イフダン)」「IFDONEOCO(イフダンオーシーオー)」は”予約注文”といった感じで、
その指定した条件になれば自動で注文が施行される、といった注文方法です。
それぞれに有効な使い方がありますが、私は主に「成り行き」と「逆指値」しか使いません。
たまに「OCO」や「指値」注文も有効な場面であれば使ったりもしますが、
基本は、男らしく「成り行き」で相場に入って、「成り行き」で相場から出ます。
ぶっちゃけ、その他の「IF~」注文たちに関しては、私は全然使わないので、有効な使い方を知りません。笑
なぜ私が「IF~」系の注文を使わないかは、この後にしっかり説明しますが、
手っ取り早く言うと、「成り行き」と「逆指値」さえ使えれば、それで十分だからです。
「そうは言っても気になるよ」という方は、余力があれば学んでみてもいいかもしれませんね^^
「成り行き」注文とスリッページ
「成り行き」注文とは、チャートを見ていて「ここだ!」と思ったところで注文を出す一番ベーシックな注文方法です。
これは普段の買い物などと同じ感覚の注文方法と思ってもらっていいです。
仕事帰りの夕方に、自宅までの帰り道にある行きつけのスーパーで、
「お腹空いたな~」なんて思いながら、お総菜コーナーを見ていると・・・
なんと「トリのから揚げ」が6コで198円!しかも、ラスイチ!
「なんと!な、”成り行き”で買いだ!!」
という感じで使うのが、この注文方法です。
そして、この「成り行き」注文。その時の値動きが激しいときには「スリッページ」という現象が発生することもあります。
このスリッページというのは、こちらの記事で学んだ「スプレッド」とは別に発生するズレのこと。
「スリッページ」が発生することを「注文が滑る」と言ったりもします。
そして、なぜ「スリッページ」という現象が起こるのか?というと、
あなたが「ここで買いたい!」と思った価格でAskのボタンをポチッとすると、
その注文は、まずFXブローカーへと飛んでいきます。
その注文を受けたFXブローカーは、あなたの注文をその注文が飛んできた時の価格で約定させます。
その一瞬のスキに、為替レートがわずかながらも動いてしまう。結果、注文価格と約定価格にズレが生じる。
ざっくりいうと、このような理由です。
ここで、この「スリッページ」という現象を隠れミノにして、
FXブローカーが、受けた注文をわざとお客にとって不利な価格にずらして約定させているのではないか?
ということが噂されていますが、
実際のところはわかりませんし、ここはあんまり勘ぐり過ぎても仕方ない、と私は思ってます。
しかしながら、スプレッド同様、僅かなズレだからといってあなどることは出来ませんし、
なるべくなら、不利な方向への「スリッページ」なんてものは発生しないに越したことはないです。
なので、使うFXブローカーはなるべく約定力が高く、自分が信頼できるところを使いましょう。
そしてなぜ、FX業者がワザとお客の注文を不利な方向へズラすのか?というと、それは、
日本のFX業者はお客が負けた分がそっくりそのままFX業者の利益になる、という仕組みになっているからです。
だから、本当かウソかは知りませんがそのような噂が立つのですね。
となれば、私は使うFXブローカーを選ぶ基準としては、
- 取引量が多い(FXは全体の9割が負けていると言われているくらいなので、取引高が多ければ、必然、儲かる。よって、そんな”こすい”ことする必要がない)
- 口座開設数が多い(口座開設数が多いということは、顧客から信頼されている証。よって、安心。)
この2点が重要だと思ってます。
なので、
取引高世界1位のGMOクリック証券、
もしくは、口座開設数国内第1位のDMM FXのどちらかを使っておけば、
どちらも約定力は強いので、そんな要らぬ心配をする必要はなくなります。
それか、そもそも根本的な「仕組み」自体が違う海外口座を使うか、ですね。
と、まあスリッページの話はここまでにして。
「成り行き注文」は「攻め」の注文
これからあなたがエントリーする際、一番使うであろう注文はこの「成り行き」注文になります。
チャートで波の勢いを見ながら、ここぞというところで「成り行き」で入る。
これがトレードの基本形です。
「IFDONE」や「OCO」などの、「ここまでレートが来たらエントリー」という予約注文を仕込んでおいて放置するというのは、
ハマれば楽でとてもいいのですが、そこまで到達しないことも当然ありますし、
なにより、そこまでレートが達するまでの値の付き方や流れの部分を見ていない、というのがかなり痛いです。
レートの波が上へ昇ってきたところを「売り」で狙っていくとすれば、
ある節目の値段を一度だけ試して反発したところで「売る」より、
二度目の上昇のアタックが否定されたところのほうが、やはり絶好の売りポイントだったりもするわけなので。
そう考えると、やっぱり自分の目で見て、波の勢いや流れを読んで「成り行き」でエントリーしていくのがベストです。
その方が、断然「学び」にもなります。
そして予約注文では、その約定しなかった予約注文を出したことを忘れていて、思いもよらぬタイミングで約定。
それに気づかず、ふと口座を見たらものすごい含み損が!みないなことになる可能性は、無きにしも非ずです。
そんなことになったら無念過ぎますよね^^;(体験済み)
というわけなので、楽することなんか考えず、
エントリーはその時の相場の状況をしっかり確認した上、”攻め”の「成り行き」で。
命綱は絶対に解くな
そして、エントリーしたらすぐに「逆指値」で損切注文を入れてしまいましょう。
「逆指値注文」を使えば、被る損失を自分の決めた金額に限定することが出来ます。
初期の内は、エントリーと損切りの「逆指値注文」は必ずセットという風に考えて下さい。
「逆指値注文」とは、トレーダーにとっての命綱です。
どんなに強いトレーダーでも、必ず、この命綱をつけて相場に入ります。
為替相場の先は誰にも分りません。
先を”読む”ことは出来ても、”見る”ことは出来ない。どうあがいてもそれは、予想の粋を超えることは出来ないのです。
そんな世界に命綱無して飛び込んでいくのは、ハッキリ言って自殺行為です。
上級者の方の中には「私は逆指値は入れたくないんだ」という方々がおられます。
これにはちゃんと理由があるのですが、それは別の機会にまた説明いたしましょう。
ただ、その人たちは「逆指値」は入れないにしろ、「命綱」は必ず付けて相場に入ります。
そう、事前に自分が決めた、これ以上損失を膨らませてはマズイというポイントで、「成り行き」で損切りを行うのです。
それが出来るという確固たる自信があるからこそ、「逆指値」は入れない。
しかし、
この、事前に自分が決めたポイントで、
「自分の負けを認める」という行為がどんなに難しいことか。
言葉にすると簡単にできそうなのですが、
実際の相場でこれをおこなうには、相当な経験値を積まなければ無理です。
トレードにおいて、人は訓練をしなければ自分の過ちを素直に認めるということが出来ません。
なので、初心者の内はエントリーしたら必ず「逆指値」を入れること。
そして、
相場という混沌の世界へ入る前の「冷静な自分」が繋いだ命綱を、
いよいよ敗北が目の前に迫ってきたその時に、
「相場の中に入ってしまっている自分」が解いてしまわないように厳しく見張って下さい。
「そんなことするはずがない!」と思われるかもしれませんが、
そう思うなら、今のその気持ちを「相場の中に入っている時のあなた」に、どうか、思い出させてやってください。
相場の中に入っている時、人は、普段の自分では信じられないような行動を、気付かぬ内にとってしまうものなのです。
- エントリーをしたら、損切りのための「逆指値」注文を必ず入れること。
- その事前に決めた最終撤退ポイントは絶対にずらさない。
この2点は、必ず厳守して下さいね^^